国際結婚には海外への帰省が付き物。我が家はほぼ毎年1~2回、アメリカの夫の実家へ帰省をしています。
莫大な帰省費用や長距離の飛行機、複数回の乗り換えなど、たった1度の帰省でも大変なことが山積みなのですが、特に大変なのが「子供の時差ぼけ」。
夫の実家があるアメリカ東海岸と日本では14時間(サマータイム中は13時間)の時差があります。ほぼ真逆ですね。
そして帰省の度にこの時差ぼけとの戦いを繰り広げているのです。
時差ぼけは大人でも解消するのに数日かかるものです。ましてや子供には時差ぼけの概念などあるはずもなく、「眠ければ寝る」「目が覚めていれば遊ぶ」この繰り返し。
当然それに付き合う私の時差ぼけも全く解消しません。いつもこんな悪循環に陥っていました。
こんな経験を何度も繰り返し、最近になってやっと自分なりの解決法に辿り着いたように感じています。
今回はこれまでの経験や実際に試した方法を元に、私が何とかたどり着いた「子供の時差ぼけの治し方」を紹介してみたいと思います。
子供の時差ボケ 治し方は?
時差ボケはなぜ起こるの?
時差のある国へ行った際に 睡眠障害や疲労感、頭痛などの症状が出る「時差ボケ」。
この時差ボケは、「体内時計」が狂うことが原因だと言われています。
本来人間の身体には「体内時計」があり、毎日の生活リズムが刻まれています。
「朝になると起き、夜になると眠くなる」というのも、体内時計がしっかりと機能している証拠です。そしてこの体内時計は、明るさなどの外的な刺激によって保たれています。
時差のある国へ行くと、体内時計による生活リズムと実際の環境(時間)に相違が生まれてしまいます。
そしてこのズレが、様々な心身の不調を引き起こしているのです。
子供の時差ボケは治りにくい?
時差ボケが解消するまでの時間については、個人差が非常に大きいものです。
一般的には「年齢が若い方が時差ボケの解消が早い」なんて言われているようですが、小さな子供はこの限りではありません。
子供にはそもそも「時差ボケ」という概念が存在しません。
その為「時差ボケを解消しよう。」などという考えがあるはずもなく、放っておくといつまで経っても昼夜逆転のままということになりかねません。
そういった点では、「子供の時差ボケは大人より厄介だ。」と感じています。
【体験談】子供の時差ボケ 我が家の場合
体力を酷使する長距離移動 寝かせてあげたい親心
私たちは現在日本の田舎に住んでいるため、夫の実家に帰省するだけでかなりの大移動になります。(成田空港・羽田空港までの国内移動だけでもかなりの長距離なんです、、、)
自宅の玄関を出てから夫の実家の玄関をくぐるまで、ざっと見て約24時間もかかります。
そんな大移動を終えた後、
「子どもを好きなだけ寝せて休ませてあげたい。」
「なるべく無理をさせたくない。」
こう思うのが親心。
そのためいつも無理に起こすことはせず、「眠たくなったら寝せる、覚醒したら一緒に起きて遊ぶ」ということを繰り返していました。
そのうち自然に時差ぼけが解消するだろう。なんて思いながら、、、。
そしてこの考えは完全に甘かった。
いつまでたっても時差ぼけが解消しない悪循環
子どもに無理をさせたくないという思いから、自然に任せて寝る・起きるを繰り返してきたのですが、
3日経っても
5日経っても
1週間経っても
全く時差ぼけが解消しませんでした。
そして当たり前ですが、子どもに付き合って夜中に起きている私の時差ぼけも解消しません。
完全な悪循環。
しかし何故か「こんな小さな子に無理はさせられない。」という謎の使命感にいつも支配されていたように思います。
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無理に起こしてみた結果
ある年のクリスマス。
いつもは時差ボケで爆睡している時間に家族写真の撮影がありました。そのため可哀そうとは思いながらも息子を起こしたんです。
深く寝ていたところを起こされて不機嫌な息子。
しかしクリスマスの賑やかな雰囲気に、少しづつ目を覚ましていきました。
そして結局、夜中まで覚醒。
そして次の日の朝には普通に起床。
あれっ?普通に時差ぼけ治ってるやん。
今までの私の苦労は何だったんだろう、、、。
私が編み出した「子供の時差ボケ解消法」
楽しければ子どもは起きる
子どもを思うあまり「眠たいときに起こす→可哀そう」という考えに囚われていたのですが、この経験から「起きて楽しむ」という考え方に少しづつ自分の頭を慣らしていきました。
その結果辿り着いたのが、
「楽しければ子どもは起きる。そして自然と時差ぼけも解消する。」
ということ。
「少しでも長く起きていたい。」と思える楽しみを準備しておくことが、実際には一番効果があったように思います。(そして自分の罪悪感も少ないので一石二鳥。)
効果のあった解消法 ~朝日のチカラ~
太陽の光を浴びることは時差ぼけ解消法としては良く知られた対処法ですが、これは子どもでも同じ。
特に朝日を浴びることで、体内時計をリセットすると言われており、時差ぼけの解消には抜群の効果を発揮します。
この朝日を浴びるため、毎朝息子と共に犬の散歩に出掛けることにしました。
夫の実家では大型犬を飼っており、普段犬の散歩とは無縁の息子は大興奮。自分でリードを持ち、楽しそうに毎朝20分から30分ほど散歩をしてくれました。
そしてその甲斐あり、時差ボケもすんなりと解消することが出来たんです。
そして何より「無理をして起こしている。」という罪悪感がないのは、親としても気が楽ですよね。
子供の時差ボケ解消法 まとめ
さて、子どもの時差ボケに関する私の体験談をご紹介させていただきました。
結論としては
・「無理に起こす→可哀そう」という罪悪感を捨てる。
・子どもが「起きていたい」と思うような楽しみを準備する。
・朝の太陽をしっかりと浴びる。
この3つがポイントです。
親としては「休ませてあげたい。」という気持ちが大きくなるのは仕方がないこと。
しかし「何もしないと結局は時差ぼけも解消しない」ということを身をもって体験しました。
楽しみながら自然に時差ぼけを解消出来るよう、しっかりと準備してあげたいものですね。