妊娠・出産と言うとどうしても「陣痛」の痛さや辛さにスポットが当たりがちです。
確かに陣痛は辛いです。しかしいざ産み終わってみると、この陣痛の辛さは意外とあっさり忘れてしまうものなんです。
確かに記憶はあるのですが、どこか曖昧な記憶しか残りません。
とてつもない痛みに直面し、エンドルフィンやらアドレナリンといった脳内物質が放出されているからなのかもしれませんね。
そしてこの陣痛の辛さとは逆にしっかりと覚えているのは、妊娠・出産に関わるマイナートラブルの数々。
陣痛の痛みばかり怖がっていた私にとって、様々なマイナートラブルの辛さは正直想像以上でした。
今回はそんな「妊娠中のマイナートラブル」についてまとめてみたいと思います。
妊娠初期のマイナートラブル
まず初めに妊娠初期に悩まされるマイナートラブルについてご紹介してみたいと思います。
妊娠初期はまだお腹も大きくなっていないため、周囲に妊娠していることが分からないものです。そのためマイナートラブルに苦しんでいることを理解されず、辛い思いをしてしまうこともあるかもしれません。
更に自分の身体に起こるさまざまな変化を受け止めきれず、精神的にも辛い時期でもあります。
しかしこの時期は安定期前の非常に大事な時期です。
パートナーや周りの人々にもこれらのマイナートラブルをしっかりと理解してもらい、生活スタイルに見直してみましょう。
つわり
やはり妊娠初期で一番つらいのが「つわり」です。
とにかく空腹が気持ち悪く、常に食べ続ける「食べづわり」
ニオイに敏感になり、様々な香りで気持ち悪くなる「匂いづわり」
このほかにもつわりの症状は人によって様々です。
私は入院するほど酷くはなかったのですが、それでも日常生活に支障をきたすほどの食べづわりと匂いづわりに苦しみました。
このつわりに関しては別記事に詳しくまとめているので、興味がある方は是非読んでみてください↓。
とにかく身体がダルい&眠い
妊娠初期から中期にかけてはとにかく身体がだるくて重いという症状を経験する人が多いようです。
そして何より寝ても寝ても眠い。
「眠りづわり」と呼ばれることもあるこの症状は、仕事をしている場合は特に辛いマイナートラブルのひとつです。
私自身2人目を妊娠中に酷い倦怠感と眠気に襲われ、身体が重くて立ち上がれない日もありました。
上の子は2歳。まだまだ手が掛かる年ごろです。
食事の支度に公園での遊び、お風呂に寝かしつけ、、、。正直この倦怠感と眠気の中でこれらをこなしていくのはとても大変でした。
妊娠中期のマイナートラブル
妊娠中期は「安定期」とも言われ、妊娠期間の中では比較的体調が落ち着く時期とも言われています。
しかし少しずつお腹も大きくなってくる時期でもあり、それに伴うマイナートラブルに苦しむことも多くあります。
安定期だからといって無理をせず、体調を気遣いながら生活することが大切です。
頻尿
これはお腹が大きくなり始める妊娠中期頃から始まる症状のひとつです。
大きくなった子宮が膀胱を圧迫し、とにかく頻繁にトイレに行きたくなります。
特に起き上がったり立ち上がったりした瞬間は一気にお腹の重みが膀胱に直撃するので、すぐに尿意を感じます。
そして何といっても 、尿意を我慢することが出来ないのです。
「行きたい」と思ったらもう一秒も待てません。
家ならまだ良いのですが、出掛け先などでは本当に大変です。
胸やけ
つわりが終わりホッと一息ついたところで襲われたのがこの「胸やけ」です。
空腹で気持ち悪くなるつわりに対し、胸やけは食後に吐き気を感じました。
大きくなった子宮が胃を圧迫することが原因のようで、お腹が更に大きくなる妊娠後期には胃酸が逆流するほど圧迫させることも珍しくありません。
そしてこの胸やけの症状は、妊娠中期から後期まで長期間続いていきます。
カンジダ膣炎
妊娠中は菌への抵抗力が落ちるため、「カンジダ膣炎」にかかりやすいんです。
私も妊娠して初めてかかったのですが、治っては再発しまた治っては再発しを繰り返し、結局妊娠後期まで完治することはありませんでした。
この「カンジダ」は出産までに完治していない場合、産道を通って出てくる赤ちゃんに感染するリスクがあるため、かなり厄介なトラブルでもあります。
カンジダ膣炎の対処法については別記事にまとめています。是非チェックしてみてください。
貧血
赤ちゃんの成長のためママの身体からは多くの鉄分が奪われています。
そのため妊娠中は貧血になりやすいんです。
私はもともと妊娠前から貧血気味だったこともあり、妊婦検診の血液検査ですぐに引っかかってしまいました。
貧血が酷くなると、常にふらふらとして日常生活にも支障をきたすようになります。
私は病院で鉄剤を処方されて服用していたのですが、そこまで酷くない場合でも妊娠中は食事やサプリメントなどで鉄分を補うようにしましょう。
妊娠後期のマイナートラブル
出産まであと一歩の妊娠後期。
お腹もかなり大きくなり、動くのも一苦労です。
やっと赤ちゃんに会える嬉しさと同時に、マイナートラブルも更に辛さを増す時期でもあります。
妊娠後期に入ると大きなお腹やマイナートラブルの辛さがピークを迎え、「早く産みたい!!」なんていう気持ちになってしまうことも、、、。
あと一息、身体を労わりながら乗り越えましょう。
激しい胎動
胎動と言うと「あっ❤動いた💕」なんていうような微笑ましい感じを予想していたのですが、実際にはぐにゃぐにゃと動く魚のような感覚なんです。
そしてこれが妊娠後期に近づくにつれ、「エイリアンにお腹を突き破られる。」なんていう感覚に変わります。
妊娠後期に感じる胎動は、本気で痛いです。
そして足で蹴り上げられるたびに胃が圧迫され、胃酸が逆流。
また逆子の場合は足が下にあるため、動くたびに膀胱を刺激され頻尿が更に加速することもあるようです。
妊婦に多い「痔」
妊娠中は「痔」になりやすいという事実は、どれだけ浸透しているでしょうか。
少なくとも私は自分が妊娠するまで知りませんでした。
そしてこの「痔」の辛さを侮っていました。
この「痔」は、妊娠中のマイナートラブルの中でも三本の指に入るほど辛いものでした。
第一子妊娠時にはこの「痔」に相当苦しんだため、第二子妊娠時は早めに便秘の薬を処方してもらい備えていました。しかし臨月に入りやはり痔になってしまったのです。
もうトイレが恐怖で恐怖で仕方ありません。
第一子出産後の入院中、隣のベッドからうめき声が聞こえていました。後から聞いたところ「産後の痔が痛くてうめいてた。」と言っていました。
痔、恐るべし。
お腹のかゆみ
妊娠も終盤に差し掛かりお腹が大きくなってくるにつれ、皮膚が限界まで引き延ばされるため、お腹周りの激しいかゆみに襲われます。
乾燥もしやすくなるため、とにかく痒くて痒くてしょうがないんです。
妊娠線ケア用のマタニティオイルを初期から使用していたのですが、妊娠後期のお腹のかゆみにはそれだけでは足りませんでした。
そのため病院でかゆみ止めの軟膏を処方してもらいました。
病院でお願いするとすぐに処方してもらえるため、かゆみで悩んでいる方はすぐ相談することをお勧めします。
マイナートラブルと賢く付き合っていこう
さて今回は妊娠中に辛いマイナートラブルについて紹介させていただきました。
妊娠中の女性の身体は目まぐるしい変化を遂げていきます。それに伴って様々なマイナートラブルに苦しむことも多いのが現実。
マイナートラブルを正しく理解して、賢く付き合っていきましょう。
身体をしっかりと労わりながら、すてきなマタニティライフを楽しんでくださいね。